こんにちは!この記事では、学習効果アップのために大人が意識すべきポイント 3)「学校で活用するなら、授業での学習フローを考える」 についてご説明します。

学校で活用するなら、授業での学習フローを考える

 文科省のGIGAスクール構想のスタートにより、学校でパソコンやタブレットを活用することが可能となり、カラオケEnglishをご活用くださる小中学校も増えてきました。以下は、特に学校で学習効果をアップするための方法です。

A 学習計画を立てる

 カラオケEnglishのUNIT数は、小学校3、4年は35UNIT前後、5、6年生は70UNIT前後となっており、文科省指導要綱の年間標準授業時数に連動した数となっています。

普通授業だけの場合

 1時限あるたびに1UNIT分を教室で練習する、あるいは1時限学ぶたびに宿題を出すと、年間カリキュラムを網羅できます。

例)

3、4年生Let’s try!』に連動したUNITを35時限で1つずつ学習しましょう。

5、6年生各検定教科書とカラオケEnglishの対照表(以下事例)をお配りします。こちらをもとに教科書に連動したUNITを学習するようにしてください。教科書によっては、5年生の教科書で、6年生のWe Can2の項目を学ぶ場合があります。

<先生用の画像①を設置する> 

5、6年生 普通授業+15分の短時間授業の場合

週に1回の授業+15分のモジュール学習3回を組んだ場合、短時間授業は100回前後組むことができます。5、6年生ならば、70前後のUNITを1回ずつ練習していくことを目標にします。

大切なUNITは2回練習したり、学校コースのドリルを活用して書く練習もおすすめです(モジュール授業の詳しい学びかたは、C短時間学習(モジュール授業)への活用 でお伝えします)。

授業で学ぶ内容はInput→カラオケEnglsihではOutputを練習する

 授業では教科書のチャンツや動画教材を活用してInput学習をしていきます。各自声を出したり、書いたりしてOutput練習をするときは、カラオケEnglishの対応UNITやドリルを活用したり、宿題で音読練習をさせてあげるのがおすすめです(宿題をやったかどうかは、管理画面で確認できます)。

<先生用の画像②を頂き設置する>

C 短時間学習(モジュール授業)への活用

 英語学習はピアノの練習と同じです。週に1回だけ触れるより、少しでも回数が多い方が習得につながります。

授業と15分モジュール授業を合わせた場合、5、6年生なら年間140回近くとなります。例えば15分授業でカラオケEnglishを活用する場合、以下のようなフローで授業を進めることができます。

15分短時間学習のフロー

1)準備タイム(2分)

   電子黒板やパソコン、タブレットとWi-Fi(ワイファイ)を接続します。

2)先生のお話タイム(3分)

  事前にポイント解説や動画(5、6年生学校コースには、UNIT解説動画がつきます)をご覧いただき、先生の言葉でポイントを伝えていきましょう(休校でオンライン学習のときなどは、動画解説を見てもらうようにしましょう)。

3)カラオケEnglish音読タイム(5分)

 UNITのスタートからフィニッシュまで完了すると、スタンプを獲得できる仕組みとなっています。まずは5分集中してスタンプを獲得することを目標にしてみましょう。

音読をするときにイヤホンがあれば、より自分の録音した声やモデル音声に集中できますが、みんなが発音している様子を聞くのもよい勉強になります。

 4)ペアトーク or   ドリル(5分)

1つのイラストだけを見て、二人で学んだ会話を再現する練習をしてもらいましょう。

英語が難しすぎる児童には「単語でもいいよ、日本語でもいいよ」と伝えて、「コミュニケーションする力」をつけることを目的としましょう。

D オンライン授業で活用する・出欠に活用する

 学校コースで生徒が学習を始めると、自動的にクラスごとの名簿が作成されます。

   先生は、生徒が何時から何時までどのUNITを学習したか一覧で見られる他、各児童が録音にしっかり時間をかけているか、スタンプ獲得だけするために学習しているかなど、学習状況を確認できます(生徒一人ひとりの詳細も確認できます)。

 ただスタンプだけを獲得するために学習を進めている場合もあります。きちんと録音学習を行っているか?なども確認します。

<先生用の画像③を頂き設置する>

E 評価をするときの基準を持っておく

5、6年生では、児童の成果を確認してあげる必要があります。以下は4技能を評価するときの目安です(親ごさんも、お子さんの学習で気をつけてあげてください)。

<聞きとれているか?>

 聞きとれているかどうかは、モデル音声をRepeat (緑)するセクションで「しっかり真似できているか?」を確認します。似たような音で再現できていたら、聞き取れています。

<話せているか?>

小学校における「話す」には、意味が2つあります。

一つは発音が真似でき、通じるようなものになっているかということ。もう一つは暗唱したフレーズでコミュニケーションできているか、ということです。

 「発音」はRecord (ピンク)で録音した音声を確認し、モデル音声に近づいているかチェックしましょう。

 コミュニケーションできているかは、ペアトークやクラスの発表で例文を使いこなせているか、伝わる声の大きさで話せているかをチェックします。

<読めているか?>

 最初にアルファベットを、次に単語を読めるか、最後に少しでも文章が読めるかをチェックします。

読めているかチェック
小学5年生コース

 例文を少しでも読めるかどうかは、Repeat (緑)で字幕をオフにさせ、文字を指でなぞって読めるかチェックします。

<書けているか?>

 アルファベットを書けるかどうかは、「真似をしてアルファベットを書けるか?お手本なしで書けるか?」二段階でチェックします。

 ※学校版をご活用の場合は、5、6年生向けドリルのトレースの文字を見て、上手に真似して、文章を書けるかどうかをチェックします。

コミュニケーションができているか?>

英語の4技能以外にも、コミュニケーションできているかを以下3つのポイントで確認します。

1)英語を出す声は十分大きいか?

英語は日本語より少し大きな声を出さないと通じません。恥ずかしがらずに出せているかチェックします。

2)発表をするときに、聞く人の目を見てプレゼンできているか?

プレゼンテーション能力は社会に出て役立つ大切な技能です。アイコンタクトをしながら人前で上手に発表できているか、決められた時間内にできているかなどをチェックします。

3)他の生徒が話をするときに、聞いてあげることができるか?

以上。